Geminiのチャット履歴だけを消したい方もいれば、スマートフォンからアプリ自体を完全に削除したい方もいるでしょう。GeminiはGoogleアカウントと深く連携しているため、単にアプリをアンインストールするだけではデータが残ってしまうケースも珍しくありません。
この記事では、チャット履歴の削除からGoogleアカウントとの連携解除まで、あなたの状況に合わせた正しい「Geminiの消し方」を網羅的に解説します。
Geminiのチャット履歴の消し方

Geminiとのやり取りは、便利な反面、プライバシーが気になることもあります。過去の質問や個人的な相談など、人に見られたくない会話履歴が残っているかもしれません。
Geminiとの対話内容は、初期設定ではGoogleアカウントのGemini Apps Activityとして保存される仕組みになっています。
この章では、そうしたチャット履歴を状況に応じて削除する方法を、パソコンとスマートフォンのそれぞれについて分かりやすく解説していきます。
不要なデータを整理し、安心してGeminiを使いこなしましょう。
個別のチャット履歴を削除する方法
「たくさんの会話履歴の中から、特定のやり取りだけを消したい」と感じる場面は少なくないでしょう。
例えば、個人情報を含んだ質問をしてしまった場合や、一時的な調べ物で履歴を残しておく必要がないケースが考えられます。
Geminiでは、すべての履歴を消すことなく、不要な会話だけを選んで個別に削除することが可能です。
チャット一覧のメニュー(PCはチャットを開いてメニュー、モバイルは対象チャットを長押し)から「削除(Delete)」を選ぶか、Gemini Apps Activityの一覧から該当会話を削除します。
UIのラベルや配置は更新されることがあるため、“×アイコン”固定の手順ではなく、「メニューから削除」と覚えておくのが安全です。
パソコン(ブラウザ版)での手順
- ブラウザで gemini.google.com にアクセスします。
- 画面上部の メニュー を開き、最近のチャット(Recent) から対象の会話を選び、その他(…)→削除(Delete) を実行します。
- もしくは、Gemini Apps Activity(アカウントのアクティビティ管理ページ)を開き、該当の会話を選んで削除します。

スマートフォン(アプリ版)での手順
- Geminiアプリ または Googleアプリ内のGemini を開きます。
- 右上の プロフィールアイコン → Gemini Apps Activity を開くか、チャット一覧で対象の会話を 長押し → 削除 を選びます。
すべてのチャット履歴を一括削除する方法
一度Geminiとのやり取りをリセットしたい時や、定期的に全データを掃除してプライバシーを保護したい場合には、すべてのチャット履歴を一括で削除する方法が便利です。
この操作を行うと、これまでの会話データがアカウントのアクティビティから消去されます。削除は元に戻せません ので、実行前に必要な情報がないか確認しましょう。Gemini Apps Activityのページで 「削除」→「過去1時間/過去1日/全期間」 を選択して実行します。

自動削除の設定方法
チャット履歴を毎回手動で削除するのは手間に感じるかもしれません。そこで、My Activity(マイアクティビティ)では古いアクティビティを一定期間後に自動削除できます。
保存期間は3か月/18か月/36か月から選択可能です。初期値は環境により異なりますが、一般的に18か月のケースが多く、よりプライバシーを重視するなら3か月に設定しておくと安心です。
自動削除を設定する手順
- myactivity.google.com を開く
- 左上 コントロール(Controls) → 自動削除(Auto-delete)
- 3/18/36か月から希望の期間を選び、保存します。
補足:72時間の一時保存は別枠
自動削除設定とは別に、Gemini Apps Activityをオフにしている場合でも会話は最大72時間保持されます(サービス提供・安全性維持・フィードバック処理のため)。

Geminiアプリの消し方

スマートフォンからGeminiアプリそのものを削除したい、と感じる場面もあるでしょう。AndroidスマートフォンとiPhoneでは、アプリを削除するための手順が少し異なります。
いずれもホーム画面のアイコン操作や設定アプリからアンインストール(iOSはAppを削除)できます。ただし、アプリをアンインストールしても、アカウントに紐づくチャット履歴やアクティビティは消えません。 必要に応じてGemini Apps Activity側での削除も行いましょう。
Androidスマホでの削除手順
ホーム画面から:Geminiのアイコンを長押し → アンインストール
設定アプリから:設定 → アプリ で Gemini を選択 → アンインストール(プリインストール等で削除不可の端末は 無効化)
デジタルアシスタントの切替についての注意:2025年現在、GoogleはAssistantの機能をGeminiへ段階的に統合しており、端末・地域・バージョンによっては従来のAssistantに戻せない/項目が表示されない場合があります。切替可否は端末環境に依存します。
iPhoneでの削除手順
ホーム画面のGeminiアイコンを長押し → 「Appを削除」 → 「削除」 でアンインストール完了。
なお、Googleアプリ内のGemini機能を使っている場合は、Googleアプリの通知設定やSiri提案のオフ等も併せて見直すとよいでしょう(データは別途アクティビティで管理)。
アプリ削除後のデータについて
スマートフォンからGeminiアプリを削除しても、それだけではあなたのデータが完全に消去されたわけではない、という点は非常に重要です。
アプリをアンインストールする操作は、あくまでスマートフォン上からアプリが見えなくなるだけで、過去の対話履歴や設定などのデータは、あなたのGoogleアカウントに紐づけられた形でクラウド上に保存され続けています。
これは、もし再びGeminiアプリをインストールした場合に、以前の続きからスムーズに利用を再開できるようにするためです。
もし、チャットの履歴などを完全に削除したいのであれば、アプリのアンインストールとは別に、Googleアカウントの「Geminiアプリ アクティビティ」のページにアクセスして、手動でデータを削除する作業が必要になります。
アプリを消すことと、データを消すことは、全く別の操作であると理解しておきましょう。
データを消さない限り、情報はGoogleのサーバーに残っている状態です。
ブラウザ版Geminiの消し方と設定解除

スマートフォンだけでなく、パソコンのブラウザでGeminiを利用する方も少なくないでしょう。
特に、作業効率を上げるためにGoogle Chromeの拡張機能を追加したり、すぐにアクセスできるようブックマークに登録したりしているケースは多いはずです。
しかし、利用頻度が減ったり、他のツールに乗り換えたりした場合、これらの設定は不要になってしまいます。
この章では、パソコンのブラウザ、特にGoogle Chromeに焦点を当てて、Geminiに関する各種設定を解除し、スッキリ整理する方法を具体的に解説していきます。
Chrome拡張機能の削除方法
Geminiの機能を拡張するために、サードパーティ製のChrome拡張機能を追加している場合があります。もし動作が不安定になったり、不要になったりした際は、簡単な手順で削除することが可能です。
拡張機能を整理することで、ブラウザの動作が軽快になることも期待できます。
まず、Chromeブラウザの右上にある縦三つの点(︙)のメニューアイコンをクリックしてください。
次に、表示されたメニューの中から「拡張機能」にカーソルを合わせ、「拡張機能を管理」を選択します。
すると、現在インストールされている拡張機能の一覧が表示されるので、その中からGemini関連の拡張機能を見つけ出し、「削除」ボタンをクリックしましょう。
最後に確認のポップアップが表示されますので、再度「削除」を選択すれば、完全に削除が完了します。
ブックマークやショートカットの削除
ブラウザ版のGeminiへ素早くアクセスするために作成したブックマークや、デスクトップ上に作ったショートカットアイコンも、使わなくなれば整理の対象となります。
パソコンのデスクトップを整理整頓するような感覚で、不要なものは削除してしまいましょう。
これらの削除方法はOSやブラウザによって少し異なりますが、基本的な操作は非常にシンプルです。
以下に代表的な削除手順をまとめました。
対象 | 主な削除手順 |
---|---|
ブラウザのブックマーク(Chromeの場合) | ブックマークバーに表示されている場合は、対象のブックマークを右クリックし、「削除」を選択します。ブックマークマネージャからは、該当のブックマークを見つけて削除することも可能です。 |
デスクトップショートカット(Windowsの場合) | 不要になったGeminiのショートカットアイコンを右クリックし、表示されたメニューから「削除」を選択します。または、アイコンを直接ゴミ箱へドラッグ&ドロップすることでも削除できます。 |
デスクトップショートカット(Macの場合) | Windowsと同様に、不要なショートカットアイコンをDockにある「ゴミ箱」へドラッグ&ドロップするだけで簡単に削除が完了します。 |
Googleアカウントとの連携解除方法

GeminiはGoogleアカウントと深く結びついて機能するサービスです。そのため、単にアプリを消したり履歴を削除したりするだけでは、アカウントとの連携そのものは解除されません。
ここでは、GeminiとGoogleアカウントのつながりを断ち切り、アクセス権限を取り消すための具体的な手順について見ていきましょう。
特に、もうGeminiを利用する予定がない方や、セキュリティ上の観点から連携を解除しておきたい場合に大切な操作となります。
Geminiへのアクセス権限の取り消し
Geminiを利用する際、私たちはGoogleアカウントへのアクセスを許可しています。この許可設定を見直し、取り消すことで、Geminiがあなたのアカウント情報へアクセスできないようにできます。
この操作は、Googleアカウントのセキュリティ設定ページから行います。
注意点として、この操作はあくまでアクセス権を取り消すものであり、これまでに保存されたチャット履歴などが自動で消えるわけではないことを覚えておきましょう。履歴の削除は別途行う必要があります。
具体的な手順は以下の通りです。お使いの環境によって若干画面の表示が異なる場合があります。
手順 | 操作内容 |
---|---|
1 | お使いのブラウザで「Googleアカウント」にアクセスし、ログインします。 |
2 | 左側のメニューから「セキュリティ」の項目を選択します。 |
3 | ページをスクロールし、「お使いの Google アカウントにアクセスできるサードパーティ製のアプリとサービス」という項目を探してクリックします。 |
4 | 連携しているアプリやサービスの一覧が表示されるので、その中から「Gemini」または関連する項目を見つけ出します。 |
5 | Geminiを選択し、「アクセス権を削除」や「アクセスを取り消す」といったボタンをクリックして、画面の指示に従い操作を完了させます。 |
Googleワークスペースでの無効化
もしあなたが会社や学校から提供されたGoogleアカウントでGeminiを利用している場合、自分自身でサービスの利用を完全に停止させることはできないかもしれません。
このようなGoogle Workspace環境では、サービスの利用可否は組織の管理者が一括で管理しているケースがほとんどです。
管理者によってGeminiが有効化されている限り、個人で連携を解除しても、サービス自体は利用可能な状態が続くでしょう。
もし、組織のアカウントでGeminiを完全に無効化したい場合は、あなた自身が設定を変更するのではなく、組織のIT部門やGoogle Workspaceの管理担当者に問い合わせる必要があります。
管理者は管理コンソールと呼ばれる専用の画面から、特定のユーザーや部署に対してGeminiの機能をオフに設定できます。
一般の利用者の方がこの管理コンソールにアクセスすることは通常ありませんので、まずは所属する組織の担当者に相談してみてください。
Gemini関連の通知とデータの削除

Geminiを使いこなしていく中で、自分に合わない通知を止めたい、あるいはプライバシーのためにデータをきちんと消去したい、と感じる場面が出てくるかもしれません。
アプリからの通知設定を見直したり、Googleアカウントに残る利用記録を管理したりすることで、Geminiをより快適に、そして安心して利用することが可能です。
ここでは、各種通知をオフにする具体的な手順と、見落としがちな利用データの削除方法について、分かりやすく解説していきます。
通知設定のオフ方法
Geminiからの最新情報やおすすめ機能に関する通知は、便利な一方で、頻繁に届くと集中を妨げる原因にもなり得ます。
特にメールでの通知や、スマートフォンの画面に突然現れるプッシュ通知は、ご自身の使い方に合わせて設定を見直したいところでしょう。
お使いの環境に合わせて通知をオフにする方法を知っておけば、必要な情報だけを受け取れるようになります。
メール通知の停止手順
Geminiに関する最新情報やヒントを知らせるメールが不要だと感じた場合、簡単な手順で配信を停止できます。
多くのメール通知には、メールの末尾に「配信停止」や「登録解除」といったリンクが用意されています。このリンクをクリックし、画面の指示に従うだけで、以降のメール配信を止められることがほとんどです。
また、お使いのGoogleアカウントのメール設定ページから、Gemini関連の通知だけを選択してオフにすることも可能です。一度設定すれば、不要なメールに煩わされることがなくなり、受信トレイをすっきりと保てます。
スマホアプリのプッシュ通知をオフにする
スマートフォンに直接届くプッシュ通知は、AndroidやiPhoneのOSが持つ「通知設定」機能から管理するのが一般的です。
Geminiアプリ自体に詳細な通知設定がない場合でも、OSの設定画面からアプリを指定して、通知のオン・オフを切り替えることができます。
これにより、意図しないタイミングで通知が表示されるのを防ぎ、作業に集中できる環境を整えられます。
デバイス(OS) | プッシュ通知をオフにする主な手順 |
---|---|
Android | 「設定」アプリを開き、「アプリ」や「通知」の項目に進みます。「Gemini」を選択し、通知の許可をオフに切り替えます。 |
iPhone (iOS) | 「設定」アプリを開き、「通知」の項目をタップします。アプリの一覧から「Gemini」を探し、「通知を許可」のスイッチをオフにします。 |
保存されたデータの完全削除
Geminiとのチャット履歴を削除するだけでなく、Googleアカウントには「アクティビティ」として、いつ、どのような操作をしたかの記録が保存されています。
これはサービスの改善や利用状況の分析に役立てられますが、プライバシーの観点から、これらの記録を自分で管理・削除したいと考える方もいるでしょう。
ここでは、Googleアカウントに保存されたGeminiの利用データを根本的に削除する方法を解説します。
Geminiアクティビティの確認と削除
Geminiでのやり取りは、Googleアカウントの「マイアクティビティ」というページで確認できます。
このページにアクセスすると、Geminiでの質問や指示の履歴が時系列で表示されます。
個別のやり取りを選んで削除したり、特定の日付や期間を指定してまとめて消去したりすることが可能です。
これにより、他人に見られたくない個人的な相談内容や、機密情報に関わるやり取りの記録を、自分の手で確実に消すことができます。
アクティビティの自動削除設定
毎回手動でアクティビティを削除するのが面倒だと感じる方には、自動削除の設定がおすすめです。
Googleの「マイアクティビティ」では、データの保存期間を「3か月」「18か月」「36か月」から選んで設定し、その期間を過ぎたデータを自動的に削除する機能があります。
例えば「3か月」に設定しておけば、古い利用履歴が自動で消去され続けるため、プライバシーを保ちながら手間を省くことができます。 この設定は、プライバシーを重視する方にとって、非常に心強い味方となるでしょう。
まとめ
「Geminiの消し方」と一言で言っても、単にチャット履歴を整理したい方もいれば、アプリ自体が不要になったという方もいるでしょう。
プライバシー保護の観点や、他のサービスへ移行したいなど、データを削除したい理由は人それぞれです。
この記事では、そうした個々の状況に対応できるよう、特定のチャット履歴の削除から、アプリのアンインストール、さらにはGoogleアカウントとの連携解除に至るまで、目的別の手順を網羅的に解説しました。
GeminiはGoogleのサービスと深く連携しているため、どのデータをどこまで消去するのかを正しく理解しておくことが大切になります。
本記事で紹介した方法を参考に、ご自身の利用状況や目的に合った最適な手段を選択し、大切なデータの管理にお役立てください。
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